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20201204
【江戸城新シリーズ6】
皇居正門「二重橋」今昔
正月の一般参賀(来年は中止)で皇居正門から入り宮殿東庭の中門に至る手前に“鉄橋 ”があります。皇居の「二重橋」と言えば正門の前にある“石橋”を思い浮かべる人が多いでしょうが本当はこの“鉄橋”が(通称)“二重橋”なのです。
*正式名は「皇居正門(外)石橋」「皇居正門(内)鉄橋」です。
今週はそんなたわいもないお話です・・・
337₋1 伏見櫓
この写真は皇居を象徴する代表的な美しい姿。と、山ケンも自負するもので、
皇居外苑広場 馬場先門通りの一画からの望遠ショットです。
カメラ位置は標高約2m、標高約28mの石垣基部から高さ13.4mの伏見櫓を見上げた。堂々とした櫓の下に「皇居正門石橋と鉄橋」の欄干も写っている。
337-2 現在の皇居正門石橋と鉄橋
外苑広場の「二重橋濠」の高さから見上げると 鉄橋の横姿は見えず通称メガネ橋“石橋”だけが見え、「これが二重橋なのか」と勘違いする人が多い。
今では宮内庁・皇宮警察の担当者たちも「マッ、いいか!」となって
いつの間にか是認しているようです。
337-3 明治初期の写真
明治初期の「西の丸大手門(櫓門・高麗門)」と「西の丸書院前門」の間にある木橋①西の丸大手橋と②西の丸下乗橋の写真です。
実はこの②下乗橋がまさに二階建ての橋のため「二重橋」と言われたのです。
337-4 西の丸下乗橋(鉄橋の前身)
この橋は、徳川秀忠が建造。家康の隠居御殿“西の丸御殿”の西の丸大手門からの道と濠の深さが違い過ぎ(約20m)、当時の粋を集めて造られた。現代の表現では「木造トラス橋*①」と言える斬新な構造が 人々に「橋が二階建てに見えたため “二重橋”」と言ったのでは・・・(資料無く山ケン想定)。
*①;応力強度を強めるため三角形を基本単位として構成する橋の構造
山ケン
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