2020年10月30日金曜日

10/30 上野東照宮「ぼたん苑」のダリア

 







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      上野東照宮「ぼたん苑」のダリア

 

 東京の天気は10月に入って殆ど曇り/雨が多く、青空が見えたのは20日間で8時間(NHKニュース)を割り 寒暖差も激しい日々でした。が、今日20日は秋らしい空!!になりました。

漸く上野東照宮の「ダリア綾なす秋の園」展示の最終週に間に合い2年ぶりに“シェアー自転車”を走らせ撮影してきました。

 

 ここの展示は“ダリアと和傘”のコンビネーション が特徴でその理由を調べたところ、ダリアの花(キク科ボタン属)の花茎は空洞になっているため 花を切った後の処理不良があると切り口から雨水が入り球根が腐る。次年には成長しなくなるのだそうです。そこで考えたのが「傘の利用」で 傘と花とのデザインを意識していると教えてもらいました。

 

しかし今年は客の入りが少なく寂しい感じでした。

これもコロナ過の影響か分かりませんが、ちょうど2年前に入れ替えた新しい傘もだいぶ疲れていました・・・

 

・・・写真をどうぞ・・・

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山ケン

2020年10月27日火曜日

10/23 【江戸城新シリーズ3】   江戸城の番所(警備の詰所)

 






江戸城の“番所”は警備のための詰め所で、城の正面 大手門を入った所に役務別に“大番所”“百人番所”“同心番所”の三棟が(解体復元も含めて)あります。

 これらは江戸城関係の建造物で石垣以外の遺構として重要なものです。

 

3311 大番所

大番所は大手“中の門”を警備するための詰所で、中の門の内側に設けられ、百人番所、同心番所よりも位の高い与力・同心で構成する詰め所です。

 江戸城本丸への最後の番所として警備上の役割はきわめて重要な任務です

 

331-2 百人番所

 長さが50mもある大きな番所。番所の名称は 同心100人が一組となって、交代で警護をしていた事から呼ばれていました。

ここに詰めていたのは、甲賀忍者で知られる甲賀組、服部半蔵を祖とする伊賀武士の伊賀組、紀州根来(和歌山県那賀郡)の根来寺の僧兵に由来する根来組、それに黒田家家臣で構成された精鋭部隊の廿五騎組(二十五騎組)など 強者(つわもの)が揃っていました。さらに 警護にあたる幕府直轄の精鋭部隊 鉄砲百人組も有事に備えて詰めていたのです。

 

3313 同心番所と江戸城絵図

 登城者は大手門から入ると次の大手“三の門(下乗門)”の手前で下乗することになり、その管理が“同心番所”で 所謂検問所です。ここでの任務は主に登城大名などの供が対象です。

 

331-4 皇居東御苑

 青線の範囲が331-3江戸城絵図で、各遺構の場所をマークしました。

 東京駅から約600mの大手門を入ると公園として一般公開されているので 現場の雰囲気を味わい往時を偲びながら遺構・石垣などを見学できます。

 

333号に 江戸城“大手門”の取材原稿が出来ましたのでご期待下さい。

 

山ケン

2020年10月17日土曜日

10/16 手賀沼にも冬鳥





 


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10月中旬になると手賀沼にも冬鳥が渡って来るようになります。

“オナガガモ”はカモ目カモ科カモ亜科でマガモ属に分類されます。

手賀沼に来る冬鳥の中では小さい集団で20302組です。

 

3301 オナガガモの夫婦

 マガモよりもわずかに大きい。

 

330-2 食べ物

 食性は雑食性で、植物の種子や水草、貝類などを食べ、昼間は静かな湖面又は陸上で休息をとり、夜間に餌場に移動して採餌することが多い。

 

3303 ♀()

全長 :51-57 cm、翼開長:8095

 

3301 ♂()

全長:61-75cm、翼開長:8095

 

山ケン

 

2020年10月9日金曜日

10/9 【江戸城新シリーズ2】

 





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  【江戸城新シリーズ2

  江戸を壊滅的な大火災から立ち直らせ、次の発展につなげた“保科正之”は

 昨年279(20191025)「…石垣は残った」で少し触れましたが その続きです。

  

 為政者(の実力・評価)は大災害に遭遇した際の対応で「決まります」。

 毎日のメディア情報に接していると、世界中の国が直面しているコロナ過対応と 江戸時代の明暦大火の対応の結果とどこか相似点があるようです。

保科正之は“江戸時代初期 三名君”の一人と言われ、朱子学(“幸”を貴ぶ「儒教」の新しい学問体系)神道について並の学者も及ばぬ人柄でありながら 歴史書の表には殆ど出て来なかった人物です。  今週はそんな人の話です。

 

3291  329-2  329-3  説明は画像内です どうぞ・・・

 

329-4 保科正之の家訓 

保科正之は、子弟教育に関して特に思いが強く、家訓15ケ条とは別に

 

   藩士の子弟を対象に6になると「什(じゅう)」と言うグループを構成し、毎日「什の掟」を唱和させた。

什の掟

一、年長者の言うことに背いてはなりませぬ

一、年長者には御辞儀をしなければなりませぬ

一、虚言をいふ事はなりませぬ

一、卑怯な振舞をしてはなりませぬ

一、弱い者をいじめてはなりませぬ

一、戸外で物を食べてはなりませぬ

一、戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ

と唱和させ 最後に「ならぬことはならぬもの」ですと締めくくる。

 

   次いで10になると「日新館に入学日新館は会津藩の藩校で、授業は朝の8時から始まり、 論語、大学(生徒)四書五経孝経に 小学(生徒)向けを加えて合計11冊の中国古典を教科書としていた。

*日新館でも具体的表現による日新館の心得を謳っている。(長文の為省略)

 

山ケン

2020年10月2日金曜日

10/2 一本のケヤキ






 


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一本のケヤキ

 

 手賀沼の親水公園に向かう遊歩道にポツンと立っている“一本のケヤキ”。

ふとした気持ちからその木のシルエットとそこに居合わせた人を“絵”にしたくなり 機会ある度にカメラを向け いつの間にか20年も経っていました。

 

“写真ヤ”は 不思議なことに写真を撮った瞬間を鮮明に記憶しているものです。

 

3281 19年前の春

 春の光の中 休日のベンチ。

二人連れのご婦人は何のおしゃべりもせず ただ長い時間 記憶を辿るように遠くを見ていた・・・

 

328-2 19年前の秋

 何もかもが幸せそうな若い二人。

 

328-3 春 2年前

 2018年、ケヤキもだいぶ大きくなりました。

 うららかな春の日、 野の花を狙っていたカメラの向こうにやって来た二人連れ ケヤキに視線を向けながら木の廻りを一周し何かを話していた。

「何の話」なのか・・・声は聞こえず・・・いまだに「答えが出ません」

 

328-4 秋 昨年

 2019年秋の午後、散歩中の犬が遊歩道を行く“人・犬?”に気を取られているのに・・・

ご主人さまは知らん顔で歩きだした。

 

3285 そーして 令和(2020)の冬 

 午後4時半。

ケヤキは ようやく最高の“シルエット”を見せてくれたのです。

なんと その相方は“夕日”でした

 

山ケン