2020年4月25日土曜日

4/24 江戸発展は水を制することから始まった







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20200424
江戸発展は水を制することから始まった。
その結果 徳川幕府は世界に類を見ない街“江戸”を造ったのです。

 江戸城は巨大な“武蔵野台地”を流れる多摩川荒川に挟まれ、江戸湾に突き出た舌状台地*”の先端にあります。
 徳川家康が初めて江戸に入った1590年頃の江戸城の南東側は“日比谷入り江”と言われた湾、反対側は台地に出来た“河岸段丘*”の連なりで平地は全くない。さらに日比谷入り江の対岸“前島*”の東側は江戸湾に注ぐ荒川・利根川などの沖積低地で不毛の湿地帯だった。海抜零の低地は常に海水が入り込み地盤は弱く、とても人が住めるような場所ではない時代だった。
  【今回の説明地図は地形のイメージが解るように『標高地形図(3D地図)』を使用】
*;舌状台地⇒ちょうど舌を伸ばしたように突き出た台地の先端
*;河岸段丘⇒川の流れで土地が浸食され川辺が崖のような段々状になる地形
  *;前島⇒(データが無く位置は標高から推定) 305-1図の有楽町付近の点線部
                    
3051都心標高地形図
 幕府は先ず城造りに必要な石材調達で 石の豊富な伊豆半島から石材を運ぶために“道三濠”を掘削 江戸湾からの水路を確保した。また外濠造成のため忍ケ丘*を切り崩して“伊達濠”として平川(現:神田川)を分水した。
さらに飲水確保のために神田上水懸樋”を造り下町への飲水網を造った
  *;忍ケ丘⇒舌状台地を江戸湾から見ると独立した五つの山「飛鳥山道灌山忍ケ丘(現:
湯島付近の台地一帯)紅葉山(現:皇居吹上御所付近)愛宕山 」に見え「城南五山
と言われていた。

305-2神田上水御茶の水
下町で「塩っぽい水」を使っていた町民が特に大喜びしたのが 平川の水を「懸樋を使って各町内の共同井戸に配水された武蔵台地からの飲用水だった(神田上水関連⇒402に掲載予定)

3053 江戸の上水
 幕府は水で苦労した町民用にさらに5ケ所上水路を造り配水した。
明暦の大火後 1713(正徳3)頃には江戸の町数が933にもなった。

山ケン

2020年4月18日土曜日

4/17 朝の手賀沼






新型コロナウイルスまん延中です
皆さん お元気でしょうか
暗い夜も必ず明けます 頑張りましょう!!

304
20200417

朝の手賀沼
手賀沼の朝は何色?

3041 昨日は銀色でした 
3042 今日は金色! 
3043 そして明日は 宝石箱をひっくり返したような虹色 
304-4 でも 白鳥には バィオレッドブルーが似合うみたい

山ケン

2020年4月10日金曜日

4/10 桜の春が過ぎれば 次は“藤”







この“写真便り”原稿の推敲中に東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・福岡に“緊急非常事態宣言”」発出の速報です!
お互いに経験したことのない生活になりますが 頑張りましょう。

303
20200410
桜の春が過ぎれば 次は“藤”。
東京下町で江戸時代からの藤の名所が“亀戸天神社”です。
 
3031藤まつりの亀戸天神
 学問の神様として信仰を集め、藤の名所で名が知られる亀戸天神社は明暦の大火(1657年)で全焼、四代将軍 家綱の努力で大宰府天満宮にそっくりな“本殿”“太鼓橋”“心字池”などが再建され江戸の名所になった。その後1945(昭和20)の大空襲により二度目の焼失。1961(昭和36)に拝幣殿が、1979(昭和54)に本殿が再建され 漸く今の姿になったのです。

 本殿の手前の朱塗りの“女橋”、藤の花のアップ 心字池、このアングルはなかなか気付かないアングル(山ケンだけ?) と思い込み 一枚パチリでした。
                                          
3032 広重「名所江戸百景;亀戸天神境内」 
広重(1856年大判錦絵)の作品“名所江戸百景:亀戸天神境内”は現在も新刷りの商品が沢山市場に出ています。しかし版画の為 それぞれの色つかいが違い 一番朱色が派手なのが「国会図書館蔵版」でしょう。
が、このWikipedia掲載版(本号)が山ケンの好みに合いました。

303-3 北斎「諸国名橋奇覧;かめいど天神たいこはし」 
 北斎画は“男橋”を北斎一流の誇張した少し戯画チックな絵で楽しくなります。この作品はあまり知られて居ないと思い紹介しました。

303-4 藤の花
 舞妓さんの髪簪(かみかんざし)の藤にそっくりな小さな花弁はまるで蝶々が枝に連なっているのを連想させ美しい紫ですが 意外と写真家()泣かせの花の姿です。
藤まつりは例年4月下旬~5月初旬ですが・・・今年は無理ですね

山ケン                                                   

2020年4月3日金曜日

4/3 「二十四節気では草木清明風光明媚」の清明







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20200403 
四月、「二十四節気では草木清明風光明媚」の清明です。

 “四月は桜”のはずですが東京は314日開花済み。
それどころか“新型コロナ”により「歩きながらの花見も出来ない状況」になってしまいました( ノД`)シクシク…
緊急事態です。お互いに最大限の注意と対処で凌ぎましょう!

と、言うことで今週はストックによる「お花見」で我慢して下さい。

302-1 公園の散歩
 自宅前100mの公園スナップ。
 超広角(焦点8)レンズだと狭い場所も絵になるものです。

302-2 春休み最後の校庭
 自転車で10分ほどのこの小学校は近郷では一番歴史が古く江戸末期には「寺子屋」として、1872(明治5年:学校制度が始まった)には一番乗りで 近くのお寺さん「万福寺」の庭に生徒48人 教師一人の“増尾学校”として開校。その後の火災焼失で 現在地に移設、記念に校庭の真ん中に桜を植えた由緒ある小学校です。
が、写真の主人公たちは当然児童現代っ子。歴史ある桜なんてどうでもいいようで、新学期前の一(ひと)遊びに夢中です。

3023 桜咲く本土寺
 近郷に鳴り響いた名刹“本土寺”はアジサイ寺として また紅葉で有名なお寺さん。ですが、桜もなかなか引けを取らない風景で好きな所です。

実は、このお寺さんの参道には美味しい漬物屋があり2,3ケ月毎に自転車を走らせて来るのが一番の理由です()

302-4 柏公園にて
 山ケン日課の体力維持“手賀沼一周自転車コース”の20㎞点がこの公園です。

来年にはこのような風景を期待したいものです。

山ケン