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190329
今回は山ケンの「桜ストック」の中から大好きなアップ写真をいくつか選んでみました。
桜は野生原種・園芸品種あわせると600以上にもなり、花の色、形にも土地の差があって
全ての映像を収集することは不可能でしょう。
今回のストックは手賀沼湖畔の遊歩道に 地元の「花(桜)プロジェクト(ボランティア)」が毎年少しずつ殖えている中から選びました。
249₋1 山桜(ヤマザクラ)・染井吉野(ソメイヨシノ)
*ヤマザクラ;日本に10種あるサクラ属の基本野生種の中でも代表的な種で、和歌にも数多く詠まれています。サクラの仲間としては寿命が長く、樹高30mを超える大木になります。
*ソメイヨシノ;江戸時代に「エドヒガン」(江戸彼岸)と「オオシマザクラ」(大島桜)を交配させて人工的に作った説が有力。
花が先で葉より早く咲くため人気になり 現在は桜で名所と言われるところの8割に植えられて、気象庁が発表する桜前線も「ソメイヨシノ」が基準になっています。
*ソメイヨシノは江戸時代に 江戸染井村の園芸家達が挿し木で増殖。今の花は全てがクローンでDNAが同じです。その結果 今 各地の桜名所で「寿命になって枯れるところが増え」 世代替わりの植樹作業が大忙しです。
249₋2 江戸彼岸桜(エドヒガン)・河津桜(カワズザクラ)
*エドヒガン;もともと大島桜と彼岸桜の交雑種で 日本全国の古木はほとんどこれになる。寿命は1000年以上ものがあります。
*カワズザクラ;オオシマザクラとカンヒザクラ(寒緋桜) の自然交雑種であると推定。
河津川(静岡県)沿いの雑草の中で1mほどの原木を偶然発見し 庭先に植えたことが由来と言われています。
最近は花色、咲き方が人気で 広く各地に移植され増えています。
249₋3 関山(カンザン)・一葉(イチヨウ)
*カンザン;サトザクラ*①群の桜で、日本原産の園芸品種の八重桜。学名にはセキヤマという名が登録されており、別名はセキヤマ。どちらの読みが正しいかは分かっていません。
*①;サトザクラ(里桜)⇒サクラの園芸品種の総称
*イチヨウ;サトザクラ群の桜で日本原産の園芸品種の八重桜。イチヨウザクラと呼ばれることもある。
249₋4 十月桜(ジュウガツサクラ)・松月(ショウゲツ)
*ジュウガツサクラ:エドヒガンの系列でコヒガンの園芸品種。 十月ころ二度目が開花することから命名されたようです。
*ショウゲツ;サトザクラ群の八重桜。
249₋5 梅護寺数珠掛桜(バイゴジ ジュズカケ ザクラ)・普賢象(フゲンゾウ)
*フゲンゾウ;サトザクラの代表的な園芸品種。 鎌倉に室町時代からある品種で、普賢菩薩を祀る堂の横に咲いていたことから「普賢堂」になり、後に「普賢象」と呼ばれるようになったのだといいます。
八重桜では日本最古の品種。 大島桜の突然変異です。
山ケン