2020年10月27日火曜日

10/23 【江戸城新シリーズ3】   江戸城の番所(警備の詰所)

 






江戸城の“番所”は警備のための詰め所で、城の正面 大手門を入った所に役務別に“大番所”“百人番所”“同心番所”の三棟が(解体復元も含めて)あります。

 これらは江戸城関係の建造物で石垣以外の遺構として重要なものです。

 

3311 大番所

大番所は大手“中の門”を警備するための詰所で、中の門の内側に設けられ、百人番所、同心番所よりも位の高い与力・同心で構成する詰め所です。

 江戸城本丸への最後の番所として警備上の役割はきわめて重要な任務です

 

331-2 百人番所

 長さが50mもある大きな番所。番所の名称は 同心100人が一組となって、交代で警護をしていた事から呼ばれていました。

ここに詰めていたのは、甲賀忍者で知られる甲賀組、服部半蔵を祖とする伊賀武士の伊賀組、紀州根来(和歌山県那賀郡)の根来寺の僧兵に由来する根来組、それに黒田家家臣で構成された精鋭部隊の廿五騎組(二十五騎組)など 強者(つわもの)が揃っていました。さらに 警護にあたる幕府直轄の精鋭部隊 鉄砲百人組も有事に備えて詰めていたのです。

 

3313 同心番所と江戸城絵図

 登城者は大手門から入ると次の大手“三の門(下乗門)”の手前で下乗することになり、その管理が“同心番所”で 所謂検問所です。ここでの任務は主に登城大名などの供が対象です。

 

331-4 皇居東御苑

 青線の範囲が331-3江戸城絵図で、各遺構の場所をマークしました。

 東京駅から約600mの大手門を入ると公園として一般公開されているので 現場の雰囲気を味わい往時を偲びながら遺構・石垣などを見学できます。

 

333号に 江戸城“大手門”の取材原稿が出来ましたのでご期待下さい。

 

山ケン

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