2021年8月15日日曜日

8/13 手賀沼畔の雑草  その1

373 20210813 手賀沼畔の雑草  その1 関東平野の沼では一番広い手賀沼、その周辺には数百種もの雑草があります。その中の「悪者雑草」の話です。 373-1 2 ワルナスビ  沼の周囲を毎日自転車で回るようになってから20ウン年、かなり目立つようになった雑草に「ワルナスビ」がある。 この植物の命名者牧野富太郎博士自身が書いている随筆の紹介です。 【牧野富太郎 随筆 植物一日一題】(筑摩書房:2008/2/10 下総の印旛郡に三里塚というところがある。私は今からおよそ 十数年ほど前に植物採集のために、知人達と一緒にそこへ行ったことがある。ここは広い牧場で外国から来たいろいろの草が生えていた。そのとき同地の畑や荒れ地にこのワルナスビが繁殖していた。 私は見逃さずこの草を珍しいと思って、その生根を採って来て、現住所 東京豊島郡大泉村(現在:東京都板橋区東大泉町)の我が圃中(はたなか)に植えた。 さあ事だ。それは見かけによらず悪草で、それからというものは、年を逐うて その強力な地下茎が土中深く四方に蔓こり 始末におえないので、その後はこの草に愛想を尽かして根絶させようとしてこの地下茎を引き除いても 引き除いても切れて残り、それからまた盛んに芽出って来て今日でもまだ取り切れなく、隣の農家の畑へも侵入するという有様。 イヤハヤ困ったものである。それでも、奇麗な花が咲くとか見事な実がなるとかすればともかくだが、花も実もなんら観るに足らないヤクザものだから仕方ない、こんな草を負い込んだら災難だ。  この始末の悪い草、何にも利用のない害草に「悪るナスビ」とは打ってつけた佳名であると思っている。そしてその名がすこぶる奇抜だから一度聞いたら忘れっこがない。 373-3 4 アメリカ(セイヨウとも言う)オニアザミ  手賀沼周辺では、この雑草は最強の刺のある「雑草ナンバ-ワン です!!(山ケン)」 花自体を除いた全てが極厚のゴム手袋でも透してしまう程の強烈な刺で覆われ不用意に手を付けたり、踏み込まないで下さい。 手足が傷だらけになります。     山ケン

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