今週のテーマ;手賀沼のコブ白鳥近況
手賀沼コブ白鳥観察18年目、いい加減に卒業しよう思いながら
季節が巡って来ると目はコブ白鳥の行動をフォローし、 メモを採ってしまうのです。
観察を始めた翌年の2000年には営巣は確認したものの ヒナは1羽も生まれなかったのが
昨年(2016)は営巣確認11、確認できた雛誕生41羽にもな った彼らの姿が
目の奥に焼き付いていて 仕方ないのです。
152₋1 白鳥が群れを作る季節
手賀沼に生活する白鳥は立春の頃になると 縄張りを守るペアーを除き
昨年生まれの子供や繁殖能力に達して巣を持てなかった成鳥や流れ 者が群れをつくります。
ここでペアーが成立すると新しく営巣場所を探し、 ペアーになって生活の縄張りをつくります。
2017年3月12日のカウントでは写真の群れが38羽、 例年の営巣場所11か所にペアー22羽、
群れに入らない流れ者が4羽 合計64羽を数えました。
152₋2 一年の始まり
今まで連れ添ったペアーはその日がどんな日か知っていたかのよう に
突然愛の振る舞いをはじめた。
一年がスタートするのです。
一度ペアーになったコブ白鳥は(観察の範囲では)一夫一婦制を守 っていて
よそ者とペアーになることはないようです。
152₋3営巣が始まる
ペアーはその日から共同で枯れ蒲や葦の茎を嘴でちぎって数日かけ 巣を作り、
やがてメスは産卵、抱卵、誕生、 子育てへと長い一年が続くのです。
その間 巣の近くで過ごすオスと、 縄張り境界線付近でパトロールをするオスと個性が出ます。
この手前のオスは巣から200mより遠くには行きません。 常にメスの近くで過ごしています。
152₋4 堰堤脇のこんな所にも営巣
中には営巣に適さない場所で巣を作ってしまうペアーも、
この巣は4月3週の春の嵐で巣が浸水、 ついに昨年に続いて抱卵放棄。
今年は営巣放棄ペアーが目立っています・・・・
*コブ白鳥の縄張り⇒ オスが年間を通して食物と飼育場所確保のため、
巣の周囲の“ある範囲”をテリトリーとして守る。
ある範囲は、手賀沼では今まで湖岸の距離で200~400m程度 だったが
最近はかなり狭くなって営巣場所難になってきました。
山ケン
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