今週のテーマ;東京カメラ散歩“新緑の六義園”
山手線駒込駅から5分の“六義園(りくぎえん)” は関東大震災、
東京大空襲でも被害が少なかったため 緑豊かな貴重な場所でした。
観光ガイドには掲載されない新緑の風景を探しに歩きました。
151₋1藤代峠からの大泉水俯瞰
高さ35mの築山 藤代峠のベンチからの風景です。
六義園は五代将軍綱吉(1680~1709年)の側用人柳沢吉保 が下屋敷として
造園した典型的な「回遊式築山泉水庭園」(約87,800㎡)で す。
明治になって著しく荒廃していたのを岩崎弥太郎が購入し別邸にし た。
その後 弟の彌之助が受け継ぎ
弥太郎の好んだ「広大な規模で仙石樹木の“自然の風致”」 にするために
樹木数万本を移植 庭石など各地から運び配置して景観を復興、
さらに弥太郎の息子久彌が往時の「つつじ茶屋」など建造物を配置
柳沢吉保時代の栄華を再現した。
151₋2つつじ茶屋
震災、戦災にもあわず唯一残ったつつじ茶屋は
新緑の中でひっそりとしていました。
151₋3裏路を行く
大泉水の広大な表の風景とは趣を変え林の中は小道が張り巡らされ 、
自然の姿が都会の喧騒から解放してくれます。
151₋4桃の茶屋(心泉亭)
桃の茶屋(現心泉亭)など建物の多くは弟の彌之助が
熱海の別荘から移築したものだそうです。
【エピソード】
明治38年(1905)10月 六義園で岩崎家が日露戦争から凱旋した
連合艦隊司令長官東郷平八郎と将兵6千人を招待、
大戦勝祝賀会を催した と記録がありました。
庭園は昭和13年(1938) 息子久彌が東京市に寄付し、
昭和28(1953)年国の特別名勝に指定されました。
山ケン
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