376
20210903
手賀沼の雑草 その2
8月に373号にて紹介した雑草は「悪者雑草」でした。
今回は「食べられる雑草」の話しです。
376₋1 2 荒地に咲く菊の花
手賀沼畔の雑草地に、夏の終わり頃からきれいな「菊」の群落が出現する。
この花の名前は「キクイモ(菊芋)」。
原産地は、北アメリカ北部から北東部、食用になることから全世界に分布。
日本では1850年台(ペリー提督らが浦賀に来航した頃)に「豚芋」と言って家畜の飼料用に伝来し全国に拡散した。
第二次大戦中 特に加工食品(又は直接食用)として栽培したものが野生化したのです。
376-3 根茎部
食用は花ではなく、サツマイモなどと同じ塊茎(こんけい⇒肥大した根の部分)だが、普通の芋類と異なり、デンプンをほとんど含まず、生の菊芋の13~⒛%が「多糖類イヌリンを多く含む植物繊維」。
イヌリンは、オリゴ糖の一種キクイモオリゴ糖(イヌロオリゴ糖)となり、果糖の原料にもなることから「健康食品として顆粒やお茶に加工され市販されている」。
岐阜県の恵那市岩村町では、菊芋の味噌漬けや粕漬けを名物として販売中。
長野県下伊那郡 泰阜村(やすおか村)、熊本県菊池市などでは、キクイモを用いた地域振興を進めているようです。
山ケン
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