319
20200731
「神社って今どうなっている?」 その2
319₋1 水の神さま
東遷で河道が変わった利根川・手賀沼の度重なる水害に悩まされ 恐れていた1764年(明和2年)、村人たちが建てた手賀沼の“水神さま”。245年間と言う長い・永い年月続いた手賀沼の治水事業もようやく終りになった平成、水質改善工事も終わってこの場所に引っ越してきた水の神様です。
しめ縄も鳥居も無いただの石造りだが当時の村人たちにとって大切な信仰の記憶が今もこうして残り 時々供物が添えられています。
319-2 神さまが宿るところ
日本人は倭国(わこく)と言われた昔から“自然(場所・現象)・祖先”などに対する“恐れ・敬い・祈り”の信仰心を育んできた。
人々は“太陽・岩・森・滝”などに「神さまが宿っている」と信じ、「都度
祭壇などを構えて祈祷する場所が神社」の始まりになった。
良い例が奈良県にある「三輪山 大神神社(おおみわじんじゃ)」です。
山そのものが“神さま”の居場所で神殿などは無いが 山全体が神域として人は住むことがなかった。
その証として今も“鳥居のみ”が残っています。
319-3 現存する最古の神社建築
国宝“宇治上神社”、2004年2月の年輪年代測定調査結果から1060年頃のものと分かり「本殿が現存最古の神社建築」であることが裏付けられた。
この神社の建立目的は
すぐ隣にある平等院(1052年 創建)の末社としての“鎮守”だった。
319-4 神仏習合
明治の“神仏分離”になるまでは寺院・神社は“神仏習合”が普通で「摂社・末社・末寺」など“社寺の分身”を境内・周辺地に数多く建てた。柏市にも 歴史ある“福満寺”と言う寺には100柱を超える末寺(仏堂含む)・末社が現存している。柏市の社寺は2019年調査では、(末寺・末社を除き)「神社50社・仏教寺院59寺」がありました。
山ケン
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