山ケン【山田賢次】です。このmailはBCCでお送りしていま す。
写真便り20150703号
今週のテーマ;白鳥ファミリーの生活
手賀沼のコブハクチョウは5月に誕生、10月には飛行訓練、
しばらく家族で生活を続け 翌年1月~3 月に父親から追われ独立します。
・下記はある家族の2003年1年間の生活記録からの抜粋です。
54-1 「大きくなったね」
【8月】子供達は8月になると風切羽が生え始めます。
第3子(多分♀)の姿を見る母親がうなずいている目は真剣です。
54‐2 親の真似で育つてゆく
毛繕いは背中にある油分泌腺(親が嘴を入れている場所) から出る油
を羽にこすりつける行為で白鳥にとって一番重要な行為です。
・ 子供達は未だ分泌腺箇所が分からないのにひたすら真似をします。
54‐3仲良し兄弟姉妹
【6月】子供達は大変仲良しです。
生まれて1ケ月も過ぎると少し個性が見えてきます。
眠たそうにしている子(左から2番目)が第4子(末っ子で多分♂ )は生まれたときから
行動が一歩遅れ、心配な点が目立ちます。
・ コブハクチョウの個体特定の唯一の方法は嘴の上部にある鼻穴と眉 間部の模様
が手がかりです。⇒54‐4で個体差が判別できるでしょう。
・白鳥はサイレントバードと言われるように、 ほとんど鳴き声を出しません。
彼らのコミニュケーションは首と、尻尾の動きで行っています。
首を上、下にうなづくときが行動開始で、尻尾を左右に振るときが
歓び、歓迎の表現です。
54-4 朝の点呼
【10月】この頃になると、 それぞれ自分の意思での行動が目立つのですが、
朝は必ず全員が親のところに集まり人間とおなじように個々に
首を上下にふって挨拶を交わします。
この後、風の吹き具合が良くなり飛行訓練になりました。
・左手前が母親、並んでいる右手前から第1子、第2子 中央が父親、その隣が
問題の多い第4子、奥が第3子です。
外見では性別は分からないのですが、行動観察での推定では、
第1、4がオス(♂)、 2、3がメス(♀)と思われます。
54‐5 初飛行
【10月19日】12時24分 母親に誘導されて
第1子~第3子まで初飛行に成功(写真)直線約100mの飛行で した。
・白鳥は体重が重く、静止状態から飛び上がって飛翔できず、
飛行機のように水上(陸上)を助走してから離陸します。
この日、第4子は足の蹴りが弱く途中で飛行を断念してしまいまし た。
山ケン
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